エンジニアのための時間管理術 | |
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PDF版: O'Reilly Japan - エンジニアのための時間管理術
これはいい本。なぜかというとこういうことが書いてあるから。
p66
リストに載っている項目が早く片付いた場合には、自分へのご褒美として「楽しい」プロジェクトに取り組むか、可能であれば早く帰宅することができます。
p79
ときどき作業を中断して、伸びをしてください。作業が早く済んだら、建物の中を少し散歩してください。IT 業界にいると、どうしても運動不足になりがちです。
ファイルホルダを持ち歩いて、何か重要な作業に向かう途中のように見せかけてください。皆ころっとだまされるでしょう。
優先順位A の項目をすべて完了したら、優先順位B の項目に取りかかります。
それが済んだら、自分へのご褒美として、最も楽しい優先順位C の項目に取りかかってください。
p xiv
おわりに
最後のアドバイスとして、本書のテクニックを適用することにより空いた時間を利用して、何をすべきかを提案する。
ビジョンなく単に効率化を目指すと逆に辛くなったりするので、何のために効率化するのか、効率化してどうするのかという点はとても大事と思います。
(書き手や本の問題ではなく、読んで実践する側の問題という気もしますが)
そうした考えの延長上にこういう紹介もあるのだろうと。
p88
Life Balance( http://www.llamagraphics.com )は、すばらしいソフトウェアであるだけでなく、すばらしい理念でもあります。Life Balance は、サイクルシステムの重要な機能(作業リスト、カレンダーなど)をすべて備えているだけでなく、人生にはバランスが必要であるという重要な概念に基づいています。たとえば、自分の時間を3 つのプロジェクトと家庭生活に分配したいとしましょう。これらのカテゴリの1 つを放っておくと、その分野の項目が優先リストの上位へ移動するようになり、最終的に、生活のバランスを取り戻すことができます。これはすばらしい概念であり、多くの人々から絶大なる信頼を勝ち取っています。
こういうことが書いてあるのもいいですね。節のタイトルは「9.2 休暇」
p141
長期休暇には、ビジネス上のメリットがもう 1 つあります。それは、あなたの代理業務やドキュメントに欠けている部分を判断するのに役立つことです。
邦題だと「エンジニアのための」となってますが、原題は Time Management for System Administrators となっており、著者もそのことについて断りを入れてます。でも結構参考になりました。
p xvii
本書はプログラマを対象としていません。原稿チェックの段階で、プログラマにとってきわめて役立つはずだという意見がありましたが、プログラマは別の問題を抱えているので、プログラマを対象とした本を読むべきだと筆者は考えます。
GTDという単語は出てこないものの、割り込み対応とかタスクを一旦脳内から追い出す的な話はあって、そこらへんはやっぱ共通してるのだなぁ、と思ったり。
あとここでちょっとクスッとなった。
p xi
上司を管理する方法については、8 章で説明します。