メモ: ヴォネガット「デッドアイ・ディック」

あぁ、これってひょっとしてライフル協会に対する皮肉なんだろうか。p123。

わたしたちは、人類がつかのまにいだく邪悪な願望をとりのぞくことはできません。しかし、その願望を実現させる機械をとりのぞくことはできます。

カート・ヴォネガット「デッドアイ・ディック」早川書房 1998)


その少し前、p87 にこういう言及がある。

そこで父は、フェリックスとルディが火器の扱いについてはそんじょそこらの職業軍人よりもくわしいことを二人に告げ、アメリカ・ライフル協会がいまもいっているようなこと、つまり、アメリカ人にとって銃と情事にふけることがどれほど自然で美しいことであるかというごたくを述べた。